今回はリスニング教材「毎日の聞き取り50日上・下」の紹介したいと思います。
日本語の学習を始めたばかりの人でも、「今後のために早い段階からリスニング練習をしたい」と考える学習者がいると思います。
この先JLPT受検や日本留学を考えている学習者、すぐに会話能力を習得したいと考える学習者には、早い段階でのリスニング練習はとても効果的です。
そこでおすすめなのが「毎日の聞き取り50日上/下」です。
こちらの本は上巻/下巻と分かれていて、レベルとしては初級の学習をしている人が対象です。
この本は文型ごとに分けられているので、総合教科書と併用して使えるところがおすすめポイントです!
多くのリスニング教材は場面ごとに分けられていることが多いため、ある程度学習が完了してからじゃないとリスニング練習ができないというところがデメリットですよね。
こちらの本は初級の学習をしながら、ピンポイントに習った文型のリスニング練習ができるところがメリットです。
本書は文型ごとで構成されています。以下は文型とそれに対応する「みんなの日本語」の課を載せました。
(こちらの方が分かりやすいと思ったので、タイトルではなく文型を載せました。)
名詞修飾(L22)
~たら/~ても(L25)
~ば(条件形)(L35)
命令/禁止(L33)
可能形(L27)
~んです(L26)
意向形(L31)
~つもりです/~予定です(L31)
受身形(L37)
使役形(L48)
授受表現(L41)
~かどうか/疑問詞~か(L40)
~ように~(L36)
~やすい/~にくい/~すぎる/~がる(L44)
~ばかり/~ところ(L46)
~そうです(様態)(L43)
~ようです(L47)
~そうです(伝聞)/~らしい(L47)
総合問題
総合問題
総合教科書で文法を習った後にやると、知識の定着も図れるし、リスニング練習もできます。
各課は文型ごとで構成されていますが、一つ一つの課の中では場面や背景がイラスト付きで数多く提示されているので、「習った文型をどうやって使うのか」がとてもイメージしやすくなっていると思います。
文型ごとで構成されていますが、単語などは総合教科書によっては未習の場合があるため、一度新出単語を導入してからやるといいと思います。
学習者が100%習った単語+文型だということを、教師がチェックしたうえでリスニング練習をしてあげるととても効果的なのですが、未習の単語や文型を整理しないまま練習すると、学習者は混乱してしまいますし、リスニング嫌いにもなってしまう恐れがあるので、そこは注意が必要です。
また、初級を完全に完了した学生にはあまりお勧めしていません。理由は、初級を完了してすべての文型を勉強し終えた学習者にとって、再度文型ごとの練習は正直「物足りない」「つまらない」と感じさせてしまうからです。そのような学習者には「新毎日の聞き取り50日上/下」がいいと思います。
総合教科書をやりながらのリスニング練習や、早い段階からリスニング練習に慣れておきたいと考える学習者におすすめしています。
スリーエーコーポレーションのみんなの日本語と併用しています。
この毎日の聞き取りはレベル順に変遷されているわけではないので、本の順番通りに出してしまうと生徒がかなり戸惑うと思います。また単語も時にまだ習っていないのも平気で出てきます。聞き取りというすでに難しいことをそういうところで更にやりにくくしています(生徒にとって)。
レベルを見なおして整理するのに手間がかかるので星をひとつ減らしました。
ita
内容はいいです
This book has been very helpful with imprving my listening skills
Michelle
Great Book
初級の早い段階からのリスニングの基礎固めをしておけば、中級・上級で躓かず、よりスムーズに学習が進むと考えています。
また日本語特有のアクセントによる意味の違いや、聞き取りにくい音声を練習することで、習った文型を「使える」レベルに高めることができます。
そういった点でおすすめできる本なので、ぜひ興味のある方はチェックしてみてください。
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